空気調和・衛生工学会 九州支部

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受賞実績一覧

九州支部での受賞実績

ソニーセミコン九州・熊本テクノC

第17回振興賞技術振興賞受賞
ソニーセミコンダクタ九州㈱熊本テクノロジーセンターの
高効率冷熱源設備導入計画、設計及び施工

計画:ソニーセミコンダクタ九州(株),ソニー(株)総務センター
計画:九州電力(株)
施工:高砂熱学工業(株)九州支店

 本業績は、熊本県菊池郡菊陽町に建設された、地上7階、延べ床面積79,269m2の半導体関連工場の熱源設備に関するものである。
産業用施設においては、その施設の性格上極めて厳密な制御・管理が熱源システムに要求され、環境制御的要求や省エネルギーの実現には相反する多くの難題がある。そのなかで本業績は、高品質の室内環境を確保し、従来にない高い省エネルギー効果と、地球環境に配慮した熱源設備の計画と設計施工を目指して、以下に述べるような優れた高効率熱源設備システムを構築している。
本業績の主たる評価点は、次の通りである。

  1. 統合型熱源システムによる省エネルギー運転の実現:本施設は、複数台の熱源機器をあたかも1台の機器のごとく、最適に制御する総合型熱源システムを導入している。例えば、本システムは、①総合型冷却塔による冷熱源システムの高効率化、②フリークーリングによる自然エネルギー(外気冷却)の積極的利用、③高効率冷凍機の採用、④高効率モータの採用、⑤高効率氷蓄熱システムの採用、⑥九州電力による蓄熱事業受託設備の採用などの省エネルギー・省コスト運転のための方策が組み込まれたものである。これまでの運転実績およびシミュレーションによる性能検証では、部分負荷運転となる環境においても、定格能力に近いシステムCOPを達成でき、設計負荷の状態では約35%の省エネルギーになることが確認されている。
  2. 熱源システムの施工方法改善による環境負荷削減:フラッシングレス試運転による工事用排水の削減、ポンプユニット採用およびスタンション配管の先行施工などによる工期短縮、バリデーションによる品質管理の向上によって施工時の二酸化炭素排出量を約959t-CO2削減した。また、配管分岐部のバーリング加工による抵抗低減により運用時の二酸化炭素排出量を約44t-CO2/年削減している。
      このように、本施設に採用された総合型熱源システムおよびその施工技術は、高い省エネルギー効果と環境負荷削減効果を達成し、今後、ほかの産業用施設への活用などさらなる展開が期待されている。。

  よって、本業績は空気調和・衛生工学会振興賞技術振興賞に値するものと認める。
*学会誌「空気調和衛生工学」2004年10月号(Vol.78 no.10)に受賞物件の詳細な紹介があります

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