R7年度
R6年度
R5年度
R4年度
- 嘉麻市庁舎の環境設備計画
- サンエー浦添西海岸PARCO CITY-沖縄の地域性を活かした先導的省CO2技術を活用した商業施設-
- 熊本桜町再開発地下水都市熊本における大規模かつ持続可能な地下水利用熱源の計画と実施
- 博多駅南RビルにおけるZEB改修効果の評価・検証
R2年度
R1年度
平成31年度
平成30年度
平成29年度
平成28年度
平成27年度
平成26年度
平成25年度
平成24年度
平成22年度
平成21年度
平成20年度
警固竹友寮―「通り土間」を持つ環境適応型木造集合住宅の環境計画と検証―
警固竹友寮―「通り土間」を持つ環境適応型木造集合住宅の環境計画と検証―
・計画・設計・施工・検証:株式会社竹中工務店九州支店
[推薦文]
本業績は、耐火性能を持つCLTパネル壁とECMコンクリートを採用し、また全住戸玄関に通り土間を設けることで、都市部での中規模木造耐火建築物の実現とエンボディドカーボン削減、さらに住まい手による環境調整・適応をめざす環境適応型木造集合住宅(延床面積919.69㎡、5階建て単身者用社宅)の環境計画と検証である。
本業績の主たる評価点は、以下のとおりである。
- 5階建てで各階の5住戸の集合住宅でありながら、全住戸が角部屋となる間取りと全住戸玄関に設けられた通り土間と縦ルーバーによって、通風による積極的な自然換気量5回/h以上、自然採光により室内で100lx以上の昼光確保を実現できるよう、シミュレーションによる事前検証に基づき設計されている。これらの工夫により、土間の蓄熱、厚さ410mmの木質外皮による断熱や庇の日射遮蔽、空調による温熱環境の調整に加え、空調を利用せず自然室温のまま快適に過ごせる期間の最大化、居住者自ら主体的に自然換気や着衣量を調節する環境調整、環境適応をめざしている。
- それらの効果については、2023年から2024年にかけ実測によって検証されており、中間期の5月には外気平均風速5m/sに対し通り土間中央部の風速は0.4m/s、室内ではその50%の0.2m/sの通風と平均換気回数20回/hが確認されている。夏期の8月には外気温度36℃に対し通り土間中央の気温は33℃、室内気温は31℃となり、エアコンを使用せずに気温が5℃下がるパッシブ効果も確認されている。また居住者自ら窓を開け放ち、自然換気を行うことで快適な室内温度に環境調整できる自然換気能力すなわち脱炭素なライフスタイルも確認されている。1住戸当たりの年間一次エネルギー消費量の基準値に対し設計値は27%、実測値は61%(コンセント負荷含む)削減され、実測値でZEH-M Ready相当の実績となっている。
- 壁は耐火性能を持つCLTパネル、床はRCのフラットスラブとし、またECMコンクリートの採用によりアップフロントカーボンの削減に取り組んでいる。その効果は、建築物WLC算定ツールJ-catにより基準値94.8kg-CO2e/㎡年に対し74.5 kg-CO2e/㎡年となり、ホールライフカーボン21.4%削減が試算されている。さらに未利用の間伐材やCLT端材を用いて1階共用部で使用するテーブルやスツールを製作し資源循環にも取り組んでいる。
本業績は、オペレーショナルカーボンの削減と居住快適性の両立と、アップフロントカーボンの削減をめざした作品である。そのために、耐火性能を持つCLTパネル壁とECMコンクリートを採用し、また全住戸玄関に通り土間を設けることで、1住戸当たりの年間一次エネルギー消費量の基準値に対し設計値は27%、実測値は61%削減(コンセント負荷含む)、実測値でZEH-M Ready相当を達成している。さらに住まい手自らが環境調整・適応し脱炭素ライフスタイルを実現するポテンシャルも引き出す環境適応型木造集合住宅を都市域に創出している。
よって、本業績は空気調和・衛生工学会第23回振興賞住宅設備環境賞に値するものと認められる。








