空気調和・衛生工学会 九州支部

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九州支部での受賞実績

九州支部における国際交流

■九州支部における国際交流のご紹介

2006年1月
「環黄海建築環境エネルギー国際交流会議(YSRIM)」をキックオフ

 九州は環黄海地域を通じたアジアへの窓口といわれています。九州支部のオフィスが所在する福岡(博多)を例にとれば、韓国・釜山まで高速ボートで3時間弱、飛行機ならば韓国・ソウル、中国・上海まで1.5時間、福岡-東京よりも近距離です。また、福岡市内や北九州市内では中国語やハングル語の道路案内や標識を目にすることも多くなりました。

 さて、これまでの九州支部における中国、韓国との学術交流を振り返りますと、1984年に当時の浦野良美支部長が、九州大学工学部と西安冶金建築学院の学術交流協定により西安冶金建築学院に滞在され特別講義(集中講義)を行われたことに始まるようです。この交流が縁で、西安冶金建築学院の王景雲先生を福岡へお招きしています。その後、1986年には韓国・ソウルにおいて「韓国における環境・設備工学の歴史と現状」をテーマとした第13回九州環境工学シンポジウム(主体は建築学会九州支部環境工学委員会)が開催されました。翌年には、台湾の台北・台中においても「蒸暑地域の建築と環境」をテーマに同様のシンポジウムを開催しています。さらに、1991年~1992年には「中国雲南の伝統的民居に関する日中共同研究」が行われ、当時の浦野支部長をはじめ多くの会員が参加されました。これらが九州と中国・韓国の国際交流の第一期だったのでしょう。

 九州支部では、1995年9~10月に技術訪問団を中国に派遣しています。総勢30名程度で研究者のみならず企業からの技術者も交えて、北京、上海、西安で現地企業と草の根での技術交流を目的としていました。この頃が、九州と中国・韓国との国際交流の第二期だといえます。

 そして、第三期の国際交流の波は、2006年1月に福岡で開催されました「YSRIM:Yellow Sea Rim International Exchange Meeting on Building Environment and Energy(環黄海建築環境エネルギー国際交流会議)」に始まる一連の流れです。赤司泰義先生(九州大学・日本)、譚洪衛先生(同済大学・中国)、李政宰先生(東亜大学・韓国)をオーガナイザーとする、日・中・韓の第一線の研究者を核とした国際交流で、協定書によれば毎年この3つの国のいずれかにおいて国際交流会議を開催することとしており、3年に一度は日本においても開催されるようになっています。その後、韓国、中国での開催を経て、第4回YSRIMが熊本にて開催されました。

これらの内容については、学会誌「空気調和・衛生工学(第83巻、第10号)」の九州支部特集-環黄海地域を中心とした学術・技術交流(2009年10月)で詳細が紹介されています。興味のある方は、是非、こちらもご覧ください。

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